
技術研究所
技術研究所について

技術研究所では、経営理念の基、お客様に最高品質の空気調和・衛生設備を提供するため、社会が求める価値(品質、価格、工期、省エネ、汚染予防、労働安全、法令順守など)を把握し改善することにより、更に安全・安心で低炭素社会へ寄与する研究・開発に取り組んでいます。
技術研究所の役割
技術研究所では、次の3点を柱として研究開発を推進しています。
実際の現場より、改善すべきテーマやこれからのニーズを把握し、研究開発に結び付けています。さらに、シミュレーションや縮尺モデル実験を通して、設計・施工に際して、有効なシステムの提案、性能検証を通してのシステム評価、バリデーションにも対応しています。
種々のトラブルに対して、その発生要因を把握し再発を防止することはとても重要なことです。
技術研究所では、トラブル発生時に調査・分析を実施し、同様のトラブルを未然に防止するシステム・技術の開発を積極的に取り組んでいます。
特に、各種配管材における腐食事例については、トラブルの調査・分析情報をデータベース化し活用することで再発防止につなげています。
テクニカルレポートとして技術研究所としてまとめている資料を公開しています。
現在公開しているテクニカルレポートは4種類となっています。
システム提案と性能検証
設計・施工に際して、気流シミュレーションや縮尺モデル実験を通して、要求性能を発揮するシステムの提案を行うとともに、施工完了時に性能検証を通してのシステム評価を行っています。
また、医薬品製造施設の建築設備に対する適格性の確認(バリデーション)にも対応しています。


腐食トラブル事例のデータベース
技術研究所では、昭和30年代から、各種配管材別に発生している腐食などのトラブル事例と、原因を把握するための調査・分析資料が、画像などの資料と共に保管・登録されています。いわば、設備に使用されている配管の開発と歩調を合わせたトラブル情報が蓄積されていることは、当社の技術力と情報収集能力の高さを示すものです。
現在は、保管・登録された腐食トラブル事例をデータベース化することにより、情報検索が可能となり、トラブルの防止につなげています。外部からの問い合わせなどにも活用しています。


腐食調査事例
開発事例
残留塩素濃度管理システム

残留塩素濃度管理システムは、水槽内の残留塩素濃度を管理する手間を大幅に省くことが可能であり、かつ、安定した水質の水を供給することが可能となる計測・監視システムです。
多連ノズル空調システム

多連ノズル空調システムは、複数のノズル型吹出し口を近接して配置した多連ノズル吹出口にて空調送風する方式です。居住域空間の上部に空気幕が構成されることにより、居住域空間のみを対象とした空調を行うことができます。居住域における上下温度分布の均一化を図ることにより、居住域の温熱環境が改善します。
運転監視システム

省エネ化・省資源化と故障検知などを実現する運転監視システムです。SCADAソフトを利用することにより手軽にシステムを構築でき、エネルギー使用量の見える化を実現します。
- ※SCADA(Supervisory Control And Data Acquisition)は、産業制御システムの一種であり、コンピュータによるシステム監視とプロセス制御をいいます。
テクニカルレポート
最新のテクニカルレポートの1章をダウンロードいただけます。
2章以降のテクニカルレポートをご希望の方はお問い合わせフォームにてお問い合わせください。

TECHNICAL REPORT■NO.30394
設備配管の腐食と劣化診断
設備配管の腐食障害に関して、その原因と管種・管材別の腐食形態について整理概観するとともに、設備改修時などに必要な「配管の劣化診断」に係わる技術・技法と当社の取り組みを紹介します。

TECHNICAL REPORT■NO.30194
建築設備工事工業化工法の施工技術
プレハブ化、ユニット化、建築との一体化工法など、設備工事の省力化、工期短縮化工法の現状を報告し、当社の関係工場を活用した、プレハブ工法など、設備工事の工業化への取り組みを紹介します。

TECHNICAL REPORT■NO.30594
設備騒音の予測と制御
設備騒音の実例とその特性について概説し、騒音問題を中心に音環境の快適性に関する当社のアプローチについて紹介いたします。

TECHNICAL REPORT■NO.30105
消臭・脱臭
近年、環境問題の意識の高まりに伴い、「臭気」が注目されています。そこで、本資料は臭気関連の動向、臭気の測定法についてまとめ、さらに、消臭・脱臭技術の概要を示します。