小さく貯めて大きく使う

高層建築におけるエコキュートの導入

環境に配慮しながら高負荷に対応する

エコキュート(自然冷媒(CO2)ヒートポンプ給湯器)とは、自然界の原理を上手に使って湯を沸かす環境にやさしい電気給湯器です。2001年に家庭用給湯器として商品化されており、小水量大温度差を得意とした省エネと環境性能が向上するシステムです。

エコキュートは機器本体に最大圧力・最低圧力の使用制限があることから、高層ビルのような大規模な建物では圧力の問題で採用されていませんでした。
当社はその課題を克服し、設備業界で初めて大規模高層建築におけるセントラルエコキュート給湯システムの導入を実現しました。

当社の実現した施工例

一般的な給湯システムではお湯を60℃で貯めますが、このシステムでは80~90℃の高温で貯めています。
これにより貯湯量および配管口径を小さくすることが可能となり、省スペース・省コスト・省エネルギー化が同時に達成できます。

給湯設備システム例

さらにこの施工例では以下の技術検討を行い、省エネルギー・給湯使用条件によるシステムの最適化等お客様の要望に沿う設計・施工を実現することができました。

  1. 1昇温システムの効率化
    高温化に伴う放熱量の増大という問題には、少しの工夫を施すことで対処しました。小量大温度差の加熱に向くCO2冷媒と、小温度差の放熱分の加熱に向くHFC冷媒を組み合わせたシステムとしています。
  2. 2エコキュートの耐圧制限
    エコキュートの圧力制限を優先して計画することになりますが、給水圧力の変動や、給湯温度上昇に伴う圧力変動にも耐え得る安全システムを構築しました。
  3. 3シミュレーション
    お客様の給湯使用条件・時間変動を精緻にシミュレートし「無駄のない」機器容量計画を行いました。
  4. 4機器設置スペース
    機器の配置を工夫することで、給湯システムの構築と専有部の有効スペース確保の両立を実現しました。

私たちはお客様の要望を丁寧に伺いながら、最適なシステムを計画し、高い品質で施工することで、建築設備の安心・安全な運用ができるようお客様をサポートしています。

ボイラーによる一般的な給湯システム
エコキュートによる当社提案例